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脊髄損傷(058) [脊髄損傷・癌]

家の改装も終わり、ベットなどの準備も出来て、退院後の母の受け入れ態勢は
何とか整いましたが、問題は在宅後の昼間の母の過ごし方をどうするか?
特に問題なのはトイレの問題、大学病院に入院中から投げかけられた問題でした。

母は受傷後から、この2005年の1月頃までは、バルーンカテーテルというもの使用。
膀胱まで管を入れておき、尿はウロパックと言う袋に貯まり、それを看護師が量確認後
捨てるというもので、もちろん外泊で家に戻ってきても、その状態でした。

ところがこのカテーテル留置(入れっぱなし)というのは、正直言ってあまりよろしくない。
尿が濁ったりすることがあって、やはり衛生と言う面では問題がありました。

脊髄を損傷すると自律神経が消失する話は以前にもしたことがありますが、
膀胱の機能も低下して、普通の人がオシッコをしたいとか、ちょっと我慢しようなどという
感覚やコントロールが出来なくなったり、オシッコを出せても膀胱内に貯まった尿を
全て出し切れない、残尿と言いますが、残尿が多く残ったりします。

それで大学病院でもリハセンでも、排尿の検査が定期的に行われたり、
母の場合、2005年1月末頃からは、退院後に備えて、夜寝るときはバルーンカテーテルを
抜いて、膀胱内を空にして寝るようにしていましたので、その時の量(残量)を
毎日計測して、膀胱の機能が回復しているかなどの判定の条件にしていました。

ここで断っておきたいのですが、残尿とはどんな量か?それはちょっと汚い話ですが、
膀胱に尿が貯まり、オシッコしたいと感じて、排尿をして、すっきりした状態での膀胱内に
残っている尿の量のことだと、私は思っています(多分間違っていないと)。

通常、人間の膀胱には250~600mlぐらい尿が貯まるそうです。
そしてオシッコを出すと、健康な人なら、ほとんど空っぽになるはずです。
ところが脊髄損傷等で膀胱の機能が低下していると、出し切ることが出来ないのです。
それどころか重篤な人だと、オシッコを出せないような状況の場合もあるそうです。

私が後に大学病院で聞いた残尿の量で、膀胱の機能が低下していても残尿が
50~100mlぐらいであれば、何とか問題ないレベルということでした。
リハセンでの母の残尿量のチェックでは、ほとんど毎回200ml~300ml程度あって
その量は、膀胱の機能があまり回復していないと言われるレベルとのことでした。
しかし、ある日、その残尿のチェックをしているタイミングを見て私は、
「それはちょっとおかしいんじゃないの?」と感じました。

                                                         続く
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