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脊髄損傷(070) [脊髄損傷・癌]

母は2004年月に受傷してからリハセンを退院して来た2005年3月までは
ちゃんとしたお風呂での入浴をしていませんでした。
病院では週に何回かのシャワー浴と機械に吊るされて入るようなお風呂ばかりです。

退院して家に戻ってから何日目かにお風呂に入れてあげることになりました。
話は遡りますが、北海道小樽の右近清さんのリハビリを受ける方向でしたので、
小樽とのやり取りの中で送られて来た資料の中に書いてあったことなのですが、
脊髄損傷に付きものの突っ張り痙性(身体の硬直)には、入浴が一番効果があるからです。

現在では私一人でお風呂に入れるコツを覚えてので、一人で風呂に入れていますが
この当時はわけもわかりませんでしたので、父と二人で、父が足を抱えて、
私が脇の下の手を入れて上半身を抱えて、湯船の中に入れた浴槽台というものに
座らせ、42℃のお湯に10分程度入浴させました。

母も久し振りに入る我家のお風呂に感激しているような感じに見えましたが、
その後、湯船から上がり、車椅子に座らせた時にトラブルが起こりました。
母が気絶してしまったのです。
私は母の頬に軽く平手打ちをしながら「どうした?大丈夫か?」と声を掛けると
そのうちは母が気が付いて一安心でしたが、2回目にお風呂に入れた時も同じでした。

後で知ったことなのですが、それは血圧が原因していました。
脊髄損傷だけではなく、寝たきりなどで身体を動かせない人は血圧が下がります。
現に母は受傷前は境界性高血圧と言われて血圧が180近くもあったのですが、
受傷後は何と半分の90~100程度まで下がってしまっていました。
母の場合はまだ良い方で、ひどい人は血圧が55~60台まで落ち込む人もいるそうです。

原理はこうです、血圧の低い人がお風呂に入ると、身体が温まり血管が広がる、
血管が広がれば当然血の流れはますます遅くなり、血圧が下がる。
血圧が下がるということは、脳に供給される血量は減る、当然酸素も減りますよね。
更には心臓にも負担が掛ってしまう、非常に危険なことだったのです。

最近の母は運動も随分こなしているし、寝ている時間が減り、座っている時間が
増えたこともあって、血圧は110~140の間で推移しているようです。
ただ当時はお風呂に入れる時はホームセンターで購入した血圧計で血圧を確認してから
お風呂に入れることを心掛けていました。

                                                         続く
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